2014年2月22日土曜日

バスドラム製作ドキュメント〜「どこでもドラム」への道〜

 知人の引っ越しを手伝った折に、不要になったフタ付き収納ケースを譲り受けました。
 円筒形で硬質段ボールのような軽量素材、フタは金属で叩くとそこそこ低音も出てボリュームも出る。

 先日の極小セットで



唯一物足りなかった「バスドラム」的な音が、これを楽器にする事で補えるのでは?と思い、改造を始めました。前提としては超軽量で電車運搬可能である事。そして、そこそこの安定感と耐久性。

 ダイソーで木材、釘、金槌、その他楽器にできそうな素材を買う、〆て約700円。

 もうバスドラムにしちゃえ、という事で、ペダルを接続できるよう木材を釘で打ち込み、安定のためのサイドスタンドも同じく木材で打ち込みました。ここまでわずか1時間半。


 なかなかそれっぽくなったので試奏。

 多少金属的なブリキの音がしますが、フタを開けて中に毛布をいれたりガムテープでミュートしたりで好みの音にします。

 そしてこの日のライブは、前回に同じく下北沢Big Mouthにてタカスギケイさんと。今回はベーシスト山田正一さんも加わり、前回よりもドラムセット寄りの打楽器群の方がサウンドするかと思い、早速持って行きました。

 行きの電車にて。


 荷造りに失敗し、歩く道すがら何度か荷崩れも。

 現場に到着、セッティング。マイクケーブルなんかと一緒に写真に収めると、なんだか楽器に見えてくるというマジック。


 そして本番。



 ベコベコ感は否めませんが、ちゃんとバスドラムの音がします。安定感もあり、部品の破損もありませんでした。今後、このバスドラムに合った軽量スネア、軽量ハイハットも開発し、セットに仕上げていくつもりです。

 しかし帰宅運搬途中に無念の破損。


 幸い部品が折れたりはしていないので、より強固な接続をし直せば問題なさそうです。演奏よりも運搬の方が楽器には厳しいんだな。耐久性が今後の課題ですな。

 「ドラムセットは音が大きすぎて苦情が来るから…」「車が入れない会場で…」「会場が狭くてドラムをセッティングするスペースがなくて…」という事でお困りの貴方へ、こちらの「どこでもドラム」はいかがでしょうか?ただ今キャンペーン期間中のためもれなく橋本学をお付け致しております。

2014年2月16日日曜日

ソロ・東海ツアー”「ごはん」の出前”


来月やります。まずは一本目名古屋にて。



 昨年5月に東京で「ごはん」というソロ・ライブをやりました。それをそのままライブハウスではなく「ライブもやるオーガニックカフェ」空色曲玉さんで行います。マクロビオティック・ヴィーガン対応のお料理はもちろん、料理教室もやっておられます。

 自分はまだまだ勉強中ではありますが、ディープな「食」の世界へ踏み込んだパフォーマンスにするつもりです。

ドラム小僧・音楽オタクはもちろん、マクロビ・食育オタクの方々も必見です。
 いえ、打楽器は見ていてわかりやすいので、オタクでなくても楽しめます。
仮に打楽器は楽しめなくても、お食事は楽しめる事は私が保証します。

果たして打楽器のみでお料理と音楽の一体化が実現できるか!?

そして翌日昼間は三重県いなべ市へ。


アジールさんは森に囲まれたとても自然豊かな会場で、我が妹で彫刻家・はしもとみおに紹介してもらいました。「アジール いなべ市」で画像検索かけると、妹の手によるイラストや彫刻がたくさん出てきます(笑)。

こちらの日はテーマは同じですが、打楽器の面白さを前面に出した内容にします。お客様にも一部参加していただけるようなプログラムを考えております。

皆様のお越しをお待ちしております。

2014年2月4日火曜日

タカスギケイさんとのライブ

  最近共演が増えているギターのタカスギケイとのステージ動画が、ケイさん自身の編集でアップされているので貼っておきます。
  まずはバイオリンの許斐美希さんとのユニット「mAdE」に加わった、吉祥寺Mandala2でのステージ。
 
 こちらは先日、下北沢Big Mouthでのデュオ。この日はスネア+ツボ+小物にループマシンのみでやり切りました。 

  完全即興だとついつい、フレーズ対フレーズ(またはリズム)の即興になりがちですが、これらのユニットはどちらかというとサウンド対サウンドの即興なので、打楽器表現の幅広さが求められます。 
  あと、これらのライブは対バン形式で、他の出演者の方々はソロの弾き語りの方がほとんどなんですが、ぼーっと見ながら「音楽は、その向こうにあるものとお客さんの思い描くものとをただ媒介しているだけでいいんだなあ」とつくづく思いました。日本語の歌だから余計にはっきりと感じたんですが、ジャズだろうが即興だろうが同じです。喚起させる触媒であればよいと。
   長らく楽器演奏を自己表現の手段にしか使っていなかった自分は、トリオ解散以来、その表現目的を見極めて絞り込んでいる所です。まだうまくまとまっていませんが、最近は目の覚めるような触媒になりたいと思って演奏しています。

  ケイさんとは、次回は2月21日金曜日、動画の舞台である下北沢Big Mouthで再び。