2013年11月29日金曜日

Alpine Live vol.4「Running」を終えて

  11月28日に今年の締めくくりとなるソロ・パフォーマンス「Running」を無事終える事ができました。お越し下さった皆様には心から感謝申し上げます。

  今回は先日からブログでお伝えしていたように「走る」というとてもシンプルな行為を音にしてみました。
  走るという行為は過去テーマにした登山や料理に比べてあまりにもシンプルで、それを膨らませるには、運動環境の変化以外は全て自分の内側と向き合う事が求められました。振り返れば、走りながら随分と肉体、精神をじっくり見つめて観察・コントロールしていた事に気づきました。なかなかセルフ・コントロールが苦手な自分にしては、ですが。

セットリスト

1.Openning
2.With Nike
3.Night run
4.Spurt
5.Winter
6.Trail running
7.故障
8.10km
9.Sea Side Marathon

  ただ走るだけの事をよくもまあこれだけ広げて並べたもんだと思います。4回だけですが、なんとか1年かけてソロをやってきた結果、「なんでも音楽にでき、なんでも打楽器だけでできる」という自信がついてきました。1人っきりの自作自演を続けてステージ上で行き詰まる経験を積もうと思っていましたが、イメージをこれ以上なく直接表現する演奏を繰り返すうちに、行き詰まる事もなくなってきました。

  今回はループ・サンプラーに頼らず、製作音源以外は全てリアルタイムの即興演奏にしました。
  サンプラーは音を加工・増殖できるので、空間を広げる事はできますが、自動演奏であるという安心感が伝わってしまうのと、ある程度の予測を聴き手に与えてしまう特徴があります。
  サンプラーを使わない方が、時間の経過をよりリアルに感じさせ、一寸先の音が全て演者の動向にかかるという良い意味でのスリルをもたらせる事がわかりました。今後、サンプラーを使う場面と使わない場面とを判断する大きな基準ができたと言えます。

  製作音源は「Night run」と「Sea Side Marathon」の2曲。どちらもドラムをたっぷりフィーチャーできるスペースがあり、結構気に入っています。特に「Sea Side Marathon」については、あまりにスポーティで爽やかなイントロで聴く度に爆笑してしまいますが、人生初の本格テクノ作品である事と、ええかっこしないでテーマに忠実なベタな作品を作りたかった事は両方叶えられてとても満足しています。いずれ、ドラムを打ち込み直してサウンドクラウドにアップします。

  衣装替え2回、も頑張りました。Tシャツ脱いだだけですが。

  最大の反省点は、今回宣伝広告を疎かにしてしまった事です。テーマである走る事をどんなに一生懸命にブログに書いても、当日のお知らせをしなければ意味がありません。これを踏まえ、図々しい程になるかもしれませんが、今後ブログ、チラシ、メール等で改めて活発にお知らせしていきます。

  さて、来年以降はソロのライブペースを落とし、また別の企画を立ち上げようと考えています。1月に早速第一弾を行います。詳細は次の記事へ!

2013年11月17日日曜日

Running その②

  前回のランの続きからレポートします。

  先日、やっとランニングシューズに切り替えました。



  じゃあいままでどんな靴で走っていたのかというと、なんと登山靴(笑)。       かなり重いですが、養成ギプスだと思ってだいぶ頑張ってみました。

  で、以下の記録がランニングシューズ一発目のもの、11月11日です。



  まず、最初の1kmがぶっちぎりの最速記録。その代償として、あり得ない程の息切れをしました。足は自覚なく前に進み、かわりに心肺が音を上げました。
  2km〜3kmがあまりにきつくて、リタイアが頭をよぎる程でした。タイムは当然どんどん落ちていきます。腹式呼吸に切り替える余裕もなく、肩で息をし、姿勢も悪く猫背になっている自覚はあれど、息が切れて補正できません。
  3km〜4kmが痛恨の7分台。4km〜5kmでようやく腹式呼吸に切り替える事ができ、少しばかりペースを挽回しました。
  終わってみれば32分台。登山靴からランニングシューズへ履き替えて2分はタイムを縮める予定が、最初のオーバーペースが響いて2分落ちの結果になりました。

  これはもう靴と仲良くなるしかない。確かにこのシューズ、走った後の足の疲労感が格段に少ないです。登山靴でのラン後は太ももの筋肉疲労を結構感じていましたが、それがほとんどありません。

  このランの反省を踏まえ、次は最初の1kmを落ち着いて走り始める事を心がけて走りました。



  見事ペース配分に成功。全て1km5分台で乗り切り、5km最速タイムを叩き出しました。走り始めを体感で相当ゆっくり走っても1km6分切っています。やはり「走らされる靴」は違います。息切れするかしないかは、最初の1kmをどう走るかで大きく違ってくるという事がデータで裏付けられました。

  そうこうしているうちに早川由紀子quartet・北陸レコ発ツアーが始まり、本日富山で半年ぶりの「ツアー10kmラン」を行いました。


  
  ここでもやはり最初の1kmを落ち着いて走行。お陰でペースも呼吸も乱れずに無事10km走り切れました。市街地を外れて行くと気持ちの良い土手があり、何よりここ富山市から今日は立山連峰の驚異的な佇まいが拝められ、何とも贅沢なランとなりました。


  その後ホテルでしっかり休憩、このあと夜7時から早川由紀子quartet「木馬」にてライブを行います。

  ブログさぼってたから文章なげー(笑)。

2013年11月2日土曜日

Running その①

   本年から開始した「Alpine Live」という名のソロ・ライブは、毎回テーマを決めた打楽器ソロ・ライブでありますが、ライブを決行するのと同じくらい重要なのが「決めたテーマの中に身を投じる」事であります。「単独登攀」では実際に登山をした行程、「ごはん」に於いてはマクロビオティックを中心に実際に調理、実食を経て変化した身体と精神を演奏で表現しました。

  いわば壮大な人体実験のドキュメントです。そこで今度は「Running」。文字通り走る事ですが、今は細かく記録できる便利なツールがあるので、そちらで当日までこちらに記録していきます。

 主に近所の川原を5km走った記録です。実は以前からちょくちょく走ってはいて、6月にかかとの調子を悪くしてからしばらくサボっていました。先月くらいからまた再開、一度落ちたタイムを再び取り戻しにかかっています。

   こちらが最新の記録、11月1日のものです。最後までバテずに1km約6分で走れました。4kmあたりでタイムが伸びているのは、同じコースを走る速いランナーさんに追い抜かれ、その見事なフォームを真似しながら頑張って追走したお蔭です。すぐに置いていかれましたが。速いランナーさんは足の回転が速く上体が全くぶれていませんでした。この日のランは比較的呼吸も苦しくならずに楽しめました。息の吐き方をなるべく腹式にする方が苦しくならずに済みました。


ちなみに下の記録は10月30日のもの。全体的にタイムは伸び悩む中、最後の1kmで7分台を出してしまっています。二日後に2分もタイムを縮められているので、これはただペース配分と呼吸の仕方を失敗しただけだと思います。


下のものは6月、ツアー中にかなり自由時間があったので10km走りました。場所は山形県長井市、学生時代に自動車免許の合宿で訪れた地にたまたま再訪でき、調子に乗って走りました。記録は10kmちょいで1時間と2秒ですが、10kmちょうどのタイムは1時間を切りました。


まずはこの頃のタイムまで戻す事を目標に走ります。また、故障の無いように柔軟とウォームアップ、クールダウンをしっかりやらねばなりません。そして11月中に1つ大会に出ます。その全ての実験結果を以下のライブで報告致します。



                 橋本学solo performance
         Alpine Live Series vol.4「Runnning」 

             11月28日木曜日 

       外苑前Z・imagine  pm7:30〜9:00 ¥2000
               場内禁煙